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読書感想文2004 -part2-

読書感想文2004年版のPart2です。
こちらは、「あらすじ & 感想文」へのリンクはありませんが、
おすすめ作品もありますので、ご覧ください。
なお、こちらの方も、ジャンルは、ばらばらです。


<読破した本> マンガと仕事の本は、割愛させていただきました。


◇地下鉄(メトロ)に乗って(浅田 次郎著、講談社文庫) コメント

浅田 次郎さんが95年に「吉川英治文学新人賞」を受賞した作品。

真次が地下鉄の階段を上がると、そこは30年前の世界。父とけんかして自殺した兄が現れる。
そして、彼はその後も「見えない力」によって、反発していた父の子どものころ、若者のころにタイムトリップする。
時には一人で、時には不倫相手のみち子とともに。でも、彼が過去に導かれた理由は、兄の自殺を止めることでも、
父の原点を理解することでもなかった、、、、、、、、。

ノスタルジックで、あたたかい作風です。浅田ファンの好きな作品のひとつ。

コメント 地下鉄(メトロ)に乗って
◇ずっと、ずっと、あなたのそばに 映画「いま、会いにゆきます」−澪の物語(若月 かおり著、小学館文庫) コメント

タイトルの通り、映画「いま、会いにゆきます」のノベライズ本です。
くわしくは、「読書感想文2004-1」の「いま、会いにゆきます」あらすじと感想文のコーナーに書きましたので、
そちらをご参照ください。

コメント 「いま、会いにゆきます」(原作)
◇逃亡作法(東山 彰良著、宝島社文庫) コメント

第1回「このミステリーがすごい大賞(2003年)」の銀賞を受賞した作品。
ちなみに、この時の金賞は、「四日間の奇蹟」(読書感想文2004−1参照)でした。

舞台は、近未来か架空の日本。「キャンプ9」と呼ばれる九州の刑務所。
死刑廃止と引き換えに、受刑者たちの首には「アイポッパー」と呼ばれるマイクロチップが埋め込まれている。
脱走しようとすると、このマイクロチップがバセドウ病の状態を擬似的に作り出し、受刑者の目玉が飛び出して
しまうという仕組み。

日本人、中国人、韓国人などさまざまな国籍を持つ男たちが収監されているキャンプ9に、川原という男が収監
される。川原は、14歳以下の少女ばかりを15人も殺害していた。

そしてある日、川原に復讐を試みる(被害者の)少女たちの父親により、キャンプ9が占拠され、キャンプは、
機能を停止する。
しかし、川原は、ぎりぎりのところで、父親たちの川原殺害計画から逃れる。
そして、そのすきに川原を含むほとんどの受刑者が脱走する。

脱走したところで、首にマイクロチップは埋まったまま。マイクロチップが作動する光線を日本全国に放射する
法案が国会で可決されるのも時間の問題だ。

海外への高飛びを試みる物語の主人公(ツバメ)と仲間たち、そして、キャンプ9の癖のある受刑者たち。
しかし、ツバメは川原と行動をともにしたために、復讐鬼と化した(被害者の)父親たちにも対応しなければならない。

タイムリミットは迫る。果たして、ツバメと男たちは、無事、海外に逃げられるのだろうか?
というお話です。

まず、着想がおもしろいと思いました。520ページという大作なんだけど、ドライブ感があって、2日で読めました。
あと、主人公ツバメと仲間たちの会話も、ひじょうにおもしろかった。わりとオススメです。

コメント 逃亡作法
◇プラナリア(山本 文緒著、文藝春秋) コメント

山本 文緒さんが2001年に「直木賞」を受賞した作品。
5つのお話がおさめられた短編集です。1つのお話が50ページという長さ。

表題作の「プラナリア」は、乳がんの手術をして、彼氏はいるのだけど、ぶらぶらしている25歳の春香のお話。
その他 「ネイキッド」、「どこかではないここ」、「囚われ人のジレンマ」、「あいあるあした」というお話に
それぞれ日常のちょっとした問題を抱えた20代、30代、40代の女性が登場します。
(「あいあるあした」だけは、36歳の男性の話でしたが)

山本さんの作品は、女性のほんと、ホンネ、葛藤がほんとうによく描かれていて、男性の立場から見ると、いろいろ
勉強に(参考に)なります。でも、おこちゃまの男の子、気が弱い男性、潔癖症の人は、読まない方がいいかもね。

コメント プラナリア
◇ブラック・ティー(山本 文緒著、角川文庫)

この作品も短編集です。200ページほどのページ数で10編入っています。
日常、われわれの内部に潜む罪の意識やちょっとした心の罪をテーマにかかれています。
恋愛をベースにした作品が多かったけど、恋愛そのものがテーマではありませんでした。
さくっとしたタッチで書かれているのですが、けっこうずしっと来るものがありました。

コメント ブラック・ティー
◇Harry Potter and the order of the Phoenix(by J.K.Rowling、 Broomsbury)

ごぞんじハリーポッターシリーズの第5巻(原書)。
邦題は「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」。
ハリーポッターは、人気になる前から、読み始めていました(小さな自慢)。
第3巻からは、少しでも早く読みたくて原書(英語版)を、発売と同時に買っています。
3巻と4巻は、がんばって読破したけど、5巻はつらかった。


◇蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)(浅田 次郎著、講談社)

上巻351ページ。下巻411ページ。(おまけに1ページ2段組み)
「この物語を書くために私は作家になった」と浅田 次郎さんがおっしゃった大作です。

2004年10月ついに文庫になりました。でも、全4巻。

世の中に浅田 次郎さんのファンは、ほんとにたくさんいるけど、この作品は、みんながみんな
読んでいるわけではないようです。

ほんとは、おすすめのコーナーに入れたかったのだけど、大作ゆえに「あらすじ」書くのも
「感想文」書くのも、たいへんというか、おそれ多いので、簡単な紹介のみにさせていただきます。

舞台は、19世紀後半の中国。清王朝の末期。ラストエンペラーの少し前の時代です。
河北地方の貧農の息子、李 春雲(通称 春児=チュンル)と地主の次男 梁 文秀(通称 史了=しりょう)。
かたや、天命のないもの、かたや、天命を与えられたもの。
史了は、天命の通り、科挙にトップで合格し、皇帝につかえる文官エリートの道を歩み始める。
一方、春児は、自らの意志で宦官(かんがん)となり、西太后に仕える。
清王朝末期の大きなうねりの中で、二人はそれぞれの道を強い意志で生き抜いていく、、、、というお話です。

李 鴻章、袁 世凱、伊藤 博文など歴史上の人物も数多く登場し、どこまでが史実で、どこからがフィクションか
わからないシームレスにつながった世界に夢中になり、ページ数の多い割には、一気に読めてしまいました。
天命には逆らえないのか、天命は変えられるのか? どちらだと思いますか?

コメント 蒼穹の昴
◇神の子どもたちはみな踊る(村上 春樹著、新潮文庫)

二年前くらい前に買ったのを読みそびれていました。(春樹さんゴメンナサイな感じ)
内容は、「地震のあとで」という名の下に書かれた連作六本が収録された短編集です。
どの作品にも、阪神大震災のことが、ほんの少し出てきます。でも、それ以外の共通点は
ありません。そして、地震をテーマにした作品集というわけでもありません。
いわゆる「村上ワールド」がお好きな方には、おすすめです。


◇蹴りたい背中(綿矢 りさ著、河出書房新社)
◇蛇にピアス(金原 ひとみ著、集英社)

ごぞんじ第130回芥川賞受賞作品の二作です。著者が20歳前後の女性ということで話題になりました。
(最年少記録を更新したとか、、、、、)
ちなみに、ボクは、「月刊 文藝春秋」(芥川賞発表号)で読みました。
「文藝春秋」で読むので十分かな、という感じでした、ボクには。


◇陰陽師 鳳凰ノ巻、生成り姫(夢枕 獏著、文春文庫)

ちょっと昔、なぜか「陰陽師(おんみょうじ)ブーム」が起こりました。
野村 萬斎主演の映画や稲垣 吾郎主演のテレビドラマがつくられたり。
大昔からの「陰陽師」ファンというかマニアのボクは、このブームを、うれしいと言うより、
ふしぎな気持ちで見ていました。
ちなみに、映画もテレビも、ボクは「ちょっと・・・・・」という感じでした。

今さら、陰陽師について、説明する必要はないですよね?
平安時代の呪術師的な職業です。宮廷に仕える陰陽師もいれば、在野の陰陽師もいました。
中でも、(「陰陽師」の主人公でもある)安倍 晴明(あべのせいめい)が有名です。

夢枕 獏さんの「陰陽師」シリーズは、長い間続いていて、文庫だけでも5冊出ています。
興味があったら、ぜひお読みください。はまりますよ、きっと。

<文庫での発売済み作品(文春文庫)>
「陰陽師」、「陰陽師 飛天ノ巻」、「陰陽師 付喪神(つくもがみ)ノ巻」、 「陰陽師 鳳凰ノ巻」、
「陰陽師 生成り姫(なまなりひめ)」
ちなみに「陰陽師読本」という作品も発売されています。

もし読まれるなら、「陰陽師」または「陰陽師 生成り姫」から読まれることをおすすめします。
「陰陽師」は、いわゆる第一巻(みたいな作品です)。
一方、「陰陽師 生成り姫」は、第五巻(という位置づけ)ではありません。
むしろ、「陰陽師入門」編みたいな内容です。

コメント 陰陽師  コメント 陰陽師 飛天ノ巻  コメント 陰陽師 付喪神ノ巻
コメント 陰陽師 鳳凰ノ巻    コメント 陰陽師 生成り姫

夢枕 獏さんの「陰陽師」もすばらしいのですが、マンガの方の「陰陽師」(岡野 玲子さん著)も、
ほんとうにすばらしい作品です。
原作をベースにしていますが、マンガオリジナルの設定もあり、(ほんとうに)いい意味で
別の作品になっています。レベルの高い次元で、共存できている稀有な例だと思います。
夢枕 獏さんも「マンガ版が小説版にプラスの影響を与えている」とおっしゃっています。

ちなみに、マンガの方は、白泉社から発売されています。
2004年9月現在、11巻まで発売中。この作品は、12巻で完結の予定(?)です。

コメント 岡野 玲子さんの公式サイト:「陰陽師」のコーナーへどうぞ
◇愛してると言ってくれ(北川 悦吏子著、新潮文庫)

そうです。何年か前に、豊川 悦司と常盤 貴子でドラマ化された、あの作品のノベライズです。
ボクは、このドラマを見ていないのだけど、何年か前に買っておいたままになっていました。
最近になって、読んでみたのけど、ちょっと、、、、、という感じ。
脚本を書かれた北川さんが自ら書かれた小説だと思って、期待しすぎたせいかもしれません。
きっと、ドラマを見たほうがおもしろい、と思ったのでした。


◇Why don't you do your best?〜なぜベストを尽くさないのか〜(上田 次郎著、学研)

タイトルだけ見るとりっぱな本に見えるかもしれないけど、ボクの大好きな「TRICK」の本です。
著者の上田 次郎というのは、ドラマの中で阿部 寛 演じる大学教授の役名。
「TRICK」ファンでなければ、チェックする必要はないでしょ。読んでもわからんと思います。


◇男のたしなみ(松岡 宏行・文、高橋 潤・絵、扶桑社)

これも、タイトルだけ見たら硬派な本、または、精神論、マナーの本だと思うかもしれません。
簡単に言うと、絵入りの人生訓120連発です。きっと、あなたの座右の銘が生まれることでしょう。

コメント 男のたしなみ
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