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読書感想文2005 part 2

「読書感想文2005」 part2 は、作品の紹介中心にさせていただきました。
独断と偏見の「オススメ度」は、10点満点です。


 ↓ Click NOVEL mark !
コメント  そのときは彼によろしく (市川 拓司著、小学館)  作品の紹介

「今、会いにゆきます」の市川 拓司さんの最新作。中学生の同級生3人が15年後、とてもふしぎな再会をする。
三人とまわりの人たちはみんな、たいせつな人たちのために生きる。時には献身的という次元を超えて・・・・・・。
「今、会いにゆきます」で涙した人は、絶対に読むべきです。2005年、僕からみなさんへの最初の課題図書に指定します。
すごいぞ、市川 拓司。この作品も傑作です!
2005年「本屋大賞」第10位。 僕のオススメ度:9.5

コメント  ヒートアイランド (垣根 涼介著、文春文庫)  作品の紹介

渋谷のストリートギャングのメンバーが見ず知らずの男とケンカになり、その男のカバンを盗む。カバンの中身は、
その男がヤクザのカジノから盗んだ大金だった。その日から、その男の仲間、金を盗まれたヤクザの組、そして
敵対組織の組がその金の争奪戦を開始する。しかし、ストリートギャングのリーダーとブレーンはしたたかな男
だった・・・・・・。 ほんと、おもしろかった!クライマックスも結末もイケてる。
2004年度 本の雑誌が選ぶ文庫ランキング「国内ミステリー部門」ベスト10。 僕のオススメ度:9

コメント  沈黙博物館 (小川 洋子著、ちくま文庫)  作品の紹介

30歳すぎの博物館技師が山あいの洋館に招かれた。主(あるじ)の老婆は、死んだ人の形見だけを展示する博物館を
つくりたいと言う。しかし、老婆はわがまま。しかも、正当な手段で手に入れた形見は何ひとつない。すべて盗んだ
一見変わったものばかり。やがて村で死者が出た。技師は形見を盗みに出かける・・・・・・。
ふしぎなふしぎなお話でした。 ちくま文庫なので入手が少したいへんかも・・・。
2004年度 本の雑誌が選ぶ文庫ランキング「現代文学部門」第1位! 僕のオススメ度:8.5

コメント  バッテリー T・U・V (あさの あつこ著、角川文庫)  作品の紹介  コメント T コメント U コメント V

天才ピッチャーの巧は、中学入学を前に父親の転勤で両親の故郷である岡山の山あいの町にやって来た。
そこで何人かの野球少年と知り合い、地元中学校の野球部に入部する。巧の実力が並外れたものであることは
間違いないが、彼の傲慢ともとれる独特の野球観、人生観は周りの部員、先生、家族にさえ理解されない。
そんな彼を、キャッチャーの豪は、野球でも日常でも受け止めてやる・・・・・・。
もともとは児童文学として書かれたようですが、じわじわと大人たちの間でも話題になりました。確かに大人が
読んでもおもしろい。僕は主人公の尊大さもストイックな生き方も大好きです。弟も味があって必読の価値あり。
『バッテリー T』は野間児童文芸賞を受賞。『バッテリー V』は、日本児童文学者協会賞を受賞。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 堂々の総合 第1位! 僕のオススメ度:8.5

コメント  柔らかな頬 上・下 (桐野 夏生著、文春文庫)  作品の紹介  コメント 下巻

カスミは家族とともに、愛人である石山の別荘に出かける。石山は夫の友人であり、得意先でもあった。
しかし、彼女の娘が突然、失踪する。娘の失踪をきっかけに、壊れていくカスミと石山、カスミと夫、石山と妻の関係。
娘は大規模な捜査にもかかわらず、いっこうに見つからない。事件から4年後、死を目前に控えた元刑事 内海が個人的に
捜査を始めてくれることになった・・・・・・。 誰が犯人かということよりも、カスミの強さと哀しさが沁みました。34歳という
若さで死を見据えて捜査を続ける内海の死生感もいい。 99年の「直木賞」受賞作、ついに文庫化。 僕のオススメ度:8

コメント  目覚めよと人魚は歌う (星野 智幸著、新潮文庫)  作品の紹介

ペルー人3世の男が暴走族との抗争に巻き込まれ、日本人に重症を負わせ、伊豆の山奥の家に逃げ込む。そこは男の
彼女の友だちがネット仲間に頼み込んで手配した隠れ家。そこには、主が招き入れた30代の女と息子も住んでいた。
こうして、新たな擬似家族が生まれる・・・・・。 2000年の「三島由紀夫賞」受賞作。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 総合 第10位。 僕のオススメ度:7

コメント  最 悪 (奥田 英朗著、講談社文庫)  作品の紹介

零細工場の社長、都銀のOL、そしてチンピラの男。3人は最近、最悪の運勢。そんな、全く接点のなかった3人が
チンピラの男が起こした事件で巡り会い、そして、新しい最悪が始まる・・・・・・。
おもしろかったけど、最悪の連続なんで、読んでる間はストレス溜まるかも。 オススメ度:8
コメント  失 恋 (鷺沢 萌著、新潮文庫)  作品の紹介

失恋を描いたお話を4編収録した短編集。ただし、どれもふつうの失恋を扱っているわけではありません。
好きな人に「ごめんなさい」と言われるだけが失恋じゃないんだということに気づかされます。
タイトルで少し損してるかも。男子にもオススメします。僕のオススメ度:8
コメント  西の魔女が死んだ (梨木 香歩著、新潮文庫)  作品の紹介

登校拒否の中学生の女の子、まいがおばあちゃんの家で暮らすことになった。おばあちゃんは魔女。
そして、まいの魔女修行が始まる・・・。「日本児童文学者協会新人賞」、「新美南吉児童文学賞」、「小学館文学賞」受賞。
「歴代の新潮文庫」人気投票第1位。世間はこの作品をとても評価しています。でも、僕は、オススメ度:6.5
コメント  きらきらひかる (江國 香織著、新潮文庫)  作品の紹介

ちょっとアル中で情緒不安定の女性がホモの医者と見合い結婚した。もちろん二人とも相手の事情を知っての結婚だった。
二人は新婚生活に満足していた。でも、二人のまわりの人たち(両親や友だち)は、そっとしておいてくれない。
92年「紫式部文学賞」受賞。「歴代の新潮文庫」人気投票第2位。そして、僕のオススメ度:8
コメント  ホリー・ガーデン (江國 香織著、新潮文庫) 作品の紹介

5年前に終わった恋に苦しめられる果歩。中年男性との不倫を幸せだと感じつつ、自分にそれを強く確信させようとする静枝。
二人は29歳。女子校時代の友だち。果歩も不倫をしているがまったくかたちだけの不倫だ。同僚で果歩を純粋に慕う年下の
中野くんから見ると二人の友情は理解できない部分もある。僕のオススメ度:7
コメント  ジョン・レノンを信じるな (片山 恭一著、小学館文庫)  作品の紹介

「世界の中心で愛をさけぶ」の著者が97年に発表した作品。22歳の大学4年生が故郷の彼女と別れる。
そして、大学の同級生の彼女とも別れ、ある事件に巻き込まれる。やがて、彼とジョン・レノンとの
会話が始まる・・・・・・。僕のオススメ度:7
コメント  考える元気 (片山 恭一著、光文社文庫)  作品の紹介

同じく「セカチュー」の片山 恭一さんのエッセイ集。エッセイと言っても、ライトなものではなく、
けっこう難しい部分もあります。でも、視点がとても新鮮。共鳴できるかどうかは別にして、考え方の
ヒントになるエッセンスがいっぱい。僕のオススメ度:8

コメント  弥勒(みろく) (篠田 節子著、講談社文庫)  作品の紹介

新聞社の事業部で美術展などのイベントを担当する永岡。彼はインドと中国に挟まれた王国パスキム(物語中の
架空の国)の仏教美術に魅せられていた。インド出張のついでに訪れたその国は、クーデーター後の混乱期にあり、
永岡は革命軍に捕われ、強制労働の日々が始まる。過酷の極みとも言える日々の中で、彼の価値観は揺らいでいく。
645ページ、魂の大作です。覚悟して読みましょう。でないと、作品に負けてしまいます。僕のオススメ度:8
コメント  ジョゼと虎と魚たち (田辺 聖子著、角川文庫)  作品の紹介

車椅子の女性クミ子は自らのことをジョゼと呼ぶ。大学を出たばかりの恒夫は、やがてジョゼと同棲を始める・・・・・・。
表題作を含む9編が収録された短編集。表題作は、妻夫木 聡+池脇 千鶴で映画化されました。
97年文庫発売以来、今だに売れ続けているロングセラー。僕のオススメ度:7.5
コメント  スティル・ライフ (池澤 夏樹著、中公文庫)  作品の紹介

染色工場でアルバイトをする「ぼく」はバイト仲間の佐々井と親しくなる。ある日、ぼくは佐々井から
「あるしごと」を手伝って欲しいと依頼される。そのしごとも、佐々井の過去もふしぎなものだった・・・。
87年の「芥川賞」受賞作。僕のオススメ度:7
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