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読書感想文2005 part 3

「読書感想文2005」 part3 は、「本の雑誌」の「2004年度おすすめ文庫ランキング」を参考に「厳選」した作品を
中心にお届けします。だからというわけではないですが、僕の独断と偏見の「オススメ度」(10点満点)もポイントの
高い作品が多いと思います。このページの作品は、ほとんど「ハズレ」なし。安心してお読みください。


 ↓ Click NOVEL mark !
コメント  雷桜(らいおう) (宇江佐 真理著、角川文庫)  作品の紹介

江戸時代のお話。 江戸から歩いて三日かかる山あいのある村の庄屋に娘が生まれたが、生後まもなく誘拐されてしまう。
15年後、娘は御三卿 清水家に仕える兄と偶然、山で再会し、生家に戻る。彼女は行儀も身なりも構わない男のような娘に
なっていた。やがて、兄の主君が気の病の療養のために村を訪れ、彼女に出会い、そして・・・・・。
心洗われ、そしてせつなくも、美しい物語。早くも、僕の年間ベスト1候補。歴史小説が苦手な人にもオススメします。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 総合第6位。時代小説部門 第4位。 僕のオススメ度:10!!!

コメント  十八の夏 (光原 百合著、双葉文庫)  作品の紹介

表題作(「十八の夏」)を含む4つのお話をおさめた短編集。 「十八の夏」は予備校生が近所に越してきたデザイナーの
女性に恋するお話。 でも彼女は・・・・・・。 表題作「十八の夏」は、ミステリー小説にして恋愛小説。 大傑作です。
このお話を読むだけでも、買う価値あり! 表題作は、2002年「日本推理作家協会賞」受賞。2003年度「このミステリーが
すごい」第6位。 2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第1位! ミステリーとしても、恋愛小説としても、
一級品です。 僕のオススメ度:8.5(表題作だけなら9.5)

コメント  パーフェクト・プラン (柳原 慧著、宝島社文庫)  作品の紹介

男3人+女1人の4人組が、証券投資アドバイザーのひとり息子を誘拐する。誘拐されたのは、犯人の女性が「代理母」として
産み落とした男の子。でも、この誘拐は、「生みの母」が子どもを取り返すことが目的でもなく、身代金目当てでもなかった。
4人組は、男の子の父親に、ある株の株価を高くしてもらいたいだけ。かくして、身代金はゼロだが5億円の儲けを目標にした
ふしぎな誘拐事件が幕を開け、スリル満点の株のオンライン取引が展開する。 しかし、一人のハッカーの介入がみんなの
運命を狂わせて行く・・・・・・。 痛快、爽快、ドライブ感あり。しかも、万人に読みやすいミステリー。買って損はないと思います。
2003年「このミステリーがすごい!」大賞 受賞(ちなみに第1回大賞受賞作品は「四日間の奇蹟」)。 僕のオススメ度:8

コメント  玉蘭(ぎょくらん) (桐野 夏生著、朝日文庫)  作品の紹介

出版社勤務の有子は、恋人の松村と別れ、30歳にして単身 上海へ留学する。大学の寮は、同じ日本人の間でも人間関係の
難しい狭い世界。中国も有子のほんとうに求める世界ではなかった・・・。彼女は不眠症に悩まされる。
ある夜、有子は大伯父(祖父の兄)である質(ただし)の幽霊と出会う。質は、昭和の初め、船員として上海で暮らしていた・・・。
その後、物語は、質の若い頃の恋と後悔、有子と松村の再会など70年の時を経て、現代と過去を行き交う・・・・・・。
一章が有子。二章が松村。三章が質。そして四章が浪子(質の妻)の視点で物語が進んでいきます。七章が最終章なのですが、
この章の主人公は誰なのか・・・、時代は現代なのか過去なのか・・・・・・。
幽霊が出てくるとは言え、ファンタジー小説ではありません。幻想的なシーンもありますが、骨太のお話です。読後感 very good!
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 現代文学部門 第2位。 僕のオススメ度:9

本の紹介  だれかのいとしいひと (角田 光代著、文春文庫)  作品の紹介

直木賞も受賞し、今いちばん売れてる作家のひとり、角田(かくた)光代さんの恋愛短編集。表題作を含め、8編が収録されて
います。 転校を繰り返した男にふられた女の子の話。 友だちと仲よくなると、その友だちのすべてを知りたいが余り、
友だちの彼氏と寝てしまう(ことを繰り返す)女の子の話。 同棲していた男に部屋を追い出され、その男の部屋に貼って
おいたポスターを取り返すため、男の留守中に部屋に忍び込む女の子の話。 誕生日休暇にひとりでハワイに行って、偶然
知り合った結婚前夜の男性に結婚までの「もしも」の連続を聞く女性の話。 そんな恋愛模様がさらりとした、でも秀逸な
タッチで描かれています。 女性はもちろん、気の若い男性にもオススメです。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第2位。 僕のオススメ度:8.5

コメント  泳ぐのに、安全でも適切でもありません (江國 香織著、集英社文庫)  作品の紹介

20ページ〜30ページの短めの短編10編で構成された作品。
泳ぐのに、安全でも適切でもない人生において、ためらうことなく生きる(愛に生きる、恋に生きる)女性たちを
描いています。濃い恋愛の話が多いのだけれど、どろどろではなく、時には愛しく、時には切なく主人公たちの
瞬間を切り取っていきます。10個の恋愛模様を好き嫌いで堪能するのもおもしろいですよ。僕としては、いかした
フレーズが多くて、気に入りました。ま、恋愛短編集という狭い見方をせず、男性諸氏も読んでみては?
第15回「山本周五郎賞」受賞。 僕のオススメ度:8

本の紹介へ  悲鳴 (東 直己著、ハルキ文庫)  作品の紹介

札幌に住む私立探偵、畝原(うねはら)の元にある女性から夫の浮気調査の依頼が入る。しかし、現場に現れたのは、その男の
ほんとうの妻だった。畝原は、調査を依頼した女性に疑問を抱く。彼女は同じような偽の調査を以前にも依頼していた。畝原は
自分の前に同様の調査を受けた探偵に会おうとするが、その男は失踪していた。やがて、札幌市内で、男の手や足が民家に
放置されるという怪事件が発生し、畝原の友人が逮捕される。畝原は、その友人から事件の調査と解決を依頼され、独自の
調査を開始した・・・・・・。 社会派の長編ハードボイルドです(670ページ)。 畝原が調査を進めるにしたがって、巨大な権力や
権力と癒着する男たちが浮かび上がり、畝原はひとりで巨悪に立ち向かいます。 それにしても、タイトルの「悲鳴」の意味を
知った時は悲しくなりました。 一連の事件の始まりは、ある「悲鳴」だったのです・・・・・・。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 国内ミステリー部門 ベスト10。 僕のオススメ度:8

コメント  幽恋舟(ゆうれんぶね) (諸田 玲子著、新潮文庫)  作品の紹介

江戸時代末期のお話。妻に先立たれた実直な47歳の旗本が17歳の娘と出会い恋に落ちる。彼があきらめようと思った矢先、
娘は大名のお家騒動に巻き込まれる。やがて男は娘を救うため、友人の同心の力を借り、見えない敵に対峙していく・・・・・・。
せつない恋あり、ミステリーの要素ありの「恋愛・ミステリー・時代小説」です。おじさんたちは、この物語を読んだら、きっと自分の
中に眠っている熱いものがこみ上げてくるのでは?と思います。ほんとおもしろかった。毎日に刺激のない人にオススメです。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 時代小説部門 第3位。僕のオススメ度:9
コメント  龍時(リュウジ) 01−02 (野沢 尚著、文春文庫)  作品の紹介

日本初の本格的サッカー小説。リュウジは、日本選抜の一員として対U17スペイン代表戦に出場。その試合でスペインの
プロチームの会長の目に留まり、単身スペインに渡る。16歳の彼はユースチームの所属となったが、自らの才能と魂で
トップチームへの道を切り拓いていく・・・・・・。試合シーンと選手心理の描写が抜群にいい。サッカーを中心に物語が
進むのだけれど、サッカー以外にも必読の要素がたくさんあります。サッカーが好きな人には絶対のオススメ。そうでない人も
大丈夫だと思います。2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 総合第2位!僕のオススメ度:9(サッカー好きでない人には8)

コメント  魔笛(まてき) (野沢 尚著、講談社文庫)  作品の紹介

ある新興宗教の教祖が逮捕され、死刑判決を受ける。その後、その宗教に潜入捜査していた公安の女性捜査員がが爆破テロを
巻き起こす。彼女はいつの間にか洗脳され、入信していたのだ。彼女を追う刑事は、自分が逮捕した入獄中の女と結婚した男。
彼は刑務所にいる妻の助けを借りながら、事件の核心に近づいていく・・・・・・。やがて、彼の妻にも危険が迫り・・・・・・。
犯人が(自分を)追う刑事に逮捕されたいと願いながらも、彼を翻弄するプロセスが秀逸でした。爆弾解体のスリルも疑似体験
できます。 2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 国内ミステリー部門 ベスト10。 僕のオススメ度:8

コメント  家族善哉(かぞくぜんざい) (島村 洋子著、講談社文庫)  作品の紹介

大阪の主婦、咲子さんは高校生のときに大恋愛の末、娘を産むために高校を中退。もう一度勉強したいと思い、高校に入り
直すが、何と娘と同じクラスになる。おまけに娘の好きなクラスメイトに告白されてしまって・・・・・・。こんな咲子さんを中心に
咲子さんの家族(夫と息子)、両親、友だちなど大阪人の日常(他のエリアの人にとっては非日常?)を描いた抱腹絶倒の傑作!
関西人の僕には、めちゃめちゃおもしろかったです。関西人以外の人は、大阪弁のオンパレードに戸惑うかもしれませんが、
ま、何とかなるでしょう。大阪弁は英語よりもわかりやすいですから。僕にとっては、関西人としての自分の原点を再確認
させてくれた超秀作でした。僕の原点に興味がある人、とにかく笑いたい人は、ぜひどうぞ。 僕のオススメ度:9(関西人以外は8?)
コメント  ロマンス小説の七日間 (三浦 しをん著、角川文庫)  作品の紹介

(ハーレクインロマンスみたいな)ロマンス小説の翻訳家あかり。彼女には半同棲中の恋人、神名(かんな)がいる。
ところが、彼女が新作のロマンス小説を翻訳中に神名が突然会社を辞めるわ、外国に放浪の旅に出ると言い出したから、
さあたいへん。彼女は翻訳中の小説をまったく違うお話に創作し始める。元に戻そうと試みるが軌道修正が効かず、
最後まで創作を続ける。ロマンス小説と主人公あかりの七日間とが、(小説の)一章、(あかりの)一日目、二章、二日目、
三章、三日目・・・・・七章、七日目という順に構成されています。創作された小説とあかりの七日間が交互に出てきて、
それがどちらもおもしろい。ひとつのお話の中にふたつのお話が入っている、一粒で二度おいしい小説です。
三浦しをんさんは、口語を書かせたら抜群にうまい作家だということを知りました。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第3位。僕のオススメ度:8.5
コメント  ささらさや (加納 朋子著、幻冬舎文庫)  作品の紹介

サヤは両親を亡くし、結婚して子どもが生まれたのもつかの間、最愛の夫を突然の交通事故で亡くしてしまう。
彼女は、夫の両親、姉から子どもを養子に欲しいと懇願されるが、振り切って、死んだ叔母が残してくれた埼玉の田舎の
小さな一軒家に引っ越す。その街に引っ越してから、死んだ夫が街の人に乗り移り、ゴーストとなってサヤと赤ん坊を
助けていく・・・・・・。 サヤを取り巻く三人のお婆ちゃんたち、そして、友だちのヤンママのユニークな人物造形が抜群です。
あと、軽いミステリーの要素も配してあって、ミステリー小説+恋愛小説+ファンタジー小説としても楽しめます。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第5位。僕のオススメ度:8.5

コメント  蕎麦屋の恋 (姫野 カオルコ著、角川文庫)  作品の紹介

製薬会社の経理課長、秋原は43歳。色男でもないのに、年上の女性からも、娘と同じ年頃の新入社員からもなぜかもてる。
商社を辞めて調理専門学校の師範科に通う妙子は31歳。ふたりは、横浜郊外から品川に向かう京浜急行の快速特急の中で
知り合う。妙子は若い頃から好きな人と一緒にこたつに入ったり、テレビを見るのが好きだ。秋原と妙子は、ラブホテルに
入り、テレビを見る・・・・・・。 表題作「蕎麦屋の恋」の他に「お午後のお紅茶」、「魚のスープ」の二編を収録。
「蕎麦屋の恋」もよかったけど、「お午後のお紅茶」もタイトルに似合わず強烈。どんな話か知りたくなるタイトルでしょ?
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第4位。僕のオススメ度:8
コメント  太閤暗殺 (岡田 秀文著、光文社文庫)  作品の紹介

太閤秀吉が晩年に授かった男の子お拾(ひろい)のため、甥で関白の秀次は自らの地位に不安を覚える。すぐさま彼の重臣
木村 常陸介は、盗賊 石川 五右衛門に太閤の暗殺を依頼。五右衛門は周到な準備のもと、伏見城に進入し、そして・・・・・・。
歴史小説であり、ミステリー小説。エンターテイメント性も強く、密室トリックも出てくる。暗殺の成否はもちろんのこと、太閤暗殺の
真相がおもしろかった。時代小説ですが、あまり気にせず読める作品です。2001年「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 時代小説部門 第1位! 僕のオススメ度:8

コメント  余白の愛 (小川 洋子著、中公文庫)  作品の紹介

耳鳴りがやまない24歳の女性が、ある日、突発性難聴の患者体験をテーマにした雑誌の座談会に出席する。彼女はその座談会で
速記を担当していた男性Yの指に魅かれる。座談会の直後、夫の申し出により、彼女は3年間の結婚生活にピリオドを打つ。
その後、彼女はYに再会し、彼に耳の記憶を書き留めてもらう日々が始まる・・・・・・。 女の耳と男の指を中心にストーリーが
展開します。独特の世界観を持ったとても美しく、つつましい小説です。ゆっくりと味わう小説が好きな人にオススメ。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第6位。僕のオススメ度:8

コメント  もう切るわ (井上 荒野=あれの著、光文社文庫)  作品の紹介

52歳の占い師、歳(とし)には葉(よう)という若い愛人がいる。歳の妻、梢子は夫の不倫に勘付いている。梢子は48歳の銅版画の作家。
彼女も、仕事で知り合った男と不倫の入口にいる。しかし、ある日、歳が癌のため余命あとわずかであることを宣告される。歳は延命
治療を拒否し、ホスピスで最期を迎えようとする。梢子はそんな夫の最期に付き添う。葉も歳の病気を知り、会えない毎日が続くが、
歳からの電話を待っている・・・・・・。一人の男に関わる二人の女性のせつなく、そしてはりつめた想いが、とても痛かったです。
とは言え、読者を泣かせようという意図で書かれたお話ではありません。死と向き合う男の闘病記でもありません。読者が二人の女性の
心とシンクロするようなお話だと思います。2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 恋愛小説部門 第8位。僕のオススメ度:8

コメント  ニッポニアニッポン (阿部 和重著、新潮文庫)  作品の紹介

ストーカー行為を働き、地元・山形にいられなくなった17歳の高校生、春生(はるお)は、東京で一人暮らしを始める。
最初は、父の友人の店で働いていたが、すぐに辞めて、完全な引きこもり状態となる。やがて、自分の名字=鴇谷(とうや)の
「鴇」の字がきっかけでトキに異常な興味を持ち始め、ネットでトキに関する情報を収集する毎日が始まる。そして、とうとう、
佐渡のトキ保護センターに行き、トキを逃がすか殺すか、計画を練り始め、決行する・・・・・・。
トキに関するネットのデータがこれでもか、これでもかというくらい出てきます。トキを襲撃するという着想、引きこもり少年の
異常な心理が、なかなかイケてました。タイトルの「ニッポニアニッポン」というのはトキの学名。著者の阿部 和重さんは
「グランド・フィナーレ」で04年下半期の芥川賞を受賞しました。
2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 現代文学部門 第5位。僕のオススメ度:8

コメント  神様がくれた指 (佐藤 多佳子著、新潮文庫)  作品の紹介

プロのスリ、マッキーは1年2ヶ月の刑期を終え、出所した日に学生のスリグループに遭遇するが、その内の一人に怪我をさせられる。
マッキーを助けたのは、女装のタロット占い師、薫。それ以来、マッキーは薫の部屋に転がり込み、二人の間に奇妙な友情が生まれる。
やがて、薫は占いの客、女子高生の永井の得体の知れない問題に引きずりこまれていく。一方、マッキーのスリ仲間で先輩が
マッキーを怪我させたグループのリーダーに大怪我をさせられる。グループのリーダーを追うマッキー。やがて、薫とマッキーが
首を突っ込んだ問題がひとつにつながっていく・・・・・・。後半は二人が巻き込まれた事件をミステリーっぽく描いていきますが、
二人の関係が軽妙に描かれていて楽しく読めました。2004年度 本の雑誌 おすすめ文庫ランキング 総合第8位。僕のオススメ度:7.5

コメント  僕の行く道 (新堂 冬樹著、双葉社)  作品の紹介

小学校3年生の大志(たいし)は、毎週、母から届く手紙を楽しみにしている。彼の母は、しごとでパリに住んでいるが、
息子思いの父と母の妹のおかげで、まっすぐな少年に成長していた。 しかし、ある日、大志は、小豆島に住む女性
から父あてに送られてきた手紙を見て愕然とする。その手紙には、最近、母が撮影した写真が同封されていたからだ。
大志は、ひとりで小豆島に旅立つ。道中、トラブルに見舞われながらも、親切な人たちに助けられ、やっとの思いで、
小豆島にたどり着くのだが・・・・・・。
うちの娘が僕にすすめた本です。とは言え、こども向きではありません。雑誌「小説推理」に連載されていた作品です。
そう言えば、少しミステリー仕立ての話かも。物語の最後に、主人公の少年の感動が集約された作品です。
「いま会いにゆきます」や「四日間の奇蹟」のような作風の小説が好きな方におすすめです。 僕のオススメ度:7

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