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読書感想文2008 part 5
「読書感想文2008」 part5 は、10月の読書録です。
↓ Click NOVEL mark !
交渉人 (五十嵐 貴久著、幻冬舎文庫)
作品の紹介
都内のコンビニで3人組による強盗事件が発生。 犯人は、車で逃走の上、病院に立てこもる。
病院の入院患者、医師、看護師ら50人を人質に、犯人は警察との交渉を開始。 警察側は、警視庁の
トップ・ネゴシエイター(交渉人)、石田 警視正を現場の指揮にあたらせることに。
しかし、警察側の体制が整い、石田が現場に到着するまでの数時間のみ、29歳のキャリア警部、遠野
麻衣子が臨時で犯人との交渉に臨む。 遠野は、かつて、短期間だが、石田の部下で、石田が教育した
「交渉人」の卵だった。 遠野は、なんとか、持ちこたえ、石田にバトンを渡す。 石田は、短時間で
犯人との交渉をまとめ、事件解決に向けて動き出したかに見えたが・・・・・・。
⇒ このあと、一波乱があるわけですが、問題は、物語のラスト。 大どんでん返しが用意されています。
ほとんどの人は、「あれぇ〜!」と叫んじゃうんじゃないでしょうか。 一級品のサスペンスです。
⇒ 余談かもしれませんが、、、 著者の五十嵐 貴久さんは、なかなかおもしろい作家です。
どういうことかというと、、、書くたびに、作品のジャンルが変わるんです。 ホラー小説、ミステリー
小説、時代小説、青春小説、、、、、、。 僕も、この作品で、五十嵐作品は4作目となりましたが、ほんと
才能の豊かさ、センスのよさ、器用さには驚かされるばかりです。 僕のオススメ度:8.5
クローズド・ノート (雫井 脩介著、角川文庫)
作品の紹介
堀井 香恵は、教育大のマンドリン部に所属する2回生。 まわりからは、天然系と言われている。
ある日、香恵は、自室のクローゼットで、1冊のノートを見つける。 どうやら、前の住人が忘れていった
ものらしい。 最初は、気にも留めなかったが、孤独にさいなまされ、ふと、ノートを開く。
そのノートは、ある小学校の4年2組の担任、真野 伊吹の日記だった。 香恵は、伊吹の文章を通して、彼女の
ひたむきさ、温かさに触れ、心が癒されていく。
一方、アルバイト先の文具店で客として訪れたイラストレーターの隆作に、ほのかな恋心を抱き、スローペース
ながらも、アプローチを続けるが、香恵の恋はなかなか進展しない。
伊吹先生のノートに、途中から登場する片思いの相手、隆との恋の進展に勇気づけられ、自らの境遇を重ねつつ、
香恵の努力は続けられる。 そして。 意を決して、伊吹先生に会いに行こうと決心するが、、、、、、。
⇒ 著者の雫井 脩介さんは、「火の粉」や「犯人に告ぐ」など、レベルの高い本格ミステリーを書いている人なので、
どんな展開になるのだろうと期待し、古本屋さんで衝動買いしました(映画化もされていたしね)。
確かに、伊吹先生のノートが残された謎とか、香恵の片思いの相手、隆作のちょっとした行動に、軽いミステリー色
はあるのですが、この作品は、恋愛小説として読んだ方がいいと思います(悪い意味じゃなくて)。
途中で、オチに気づくかもしれないけど、終盤にやってくるクライマックスは、それでも感動ものです。
僕のオススメ度:8
探偵ガリレオ (東野 圭吾著、文春文庫)
作品の紹介
人気の「探偵ガリレオ」シリーズの第1弾(第3弾の「容疑者Xの献身」は直木賞受賞作)。
大学の物理学の助教授、湯川(ガリレオ)が、大学時代の友人、警視庁捜査1課の草薙と怪事件を
解決していく、というシリーズ。 本作は、5つの短編を収録。
⇒ 突然、若者の頭が発火する、、、 心臓だけが壊死(えし)した死体、、、 幽体離脱した少年、、、。
草薙が担当する事件は、超常現象のようなことばかり。 そんな時、彼が頼りにするのは、大学時代の友人で
天才物理学者の湯川(通称ガリレオ)。 湯川は、天才の閃きで、迷宮入りと思われる難事件、怪事件を次々と
ひも解いていく、、、、、、。
⇒ ちょっと変わった理系ミステリー、とでも言うのでしょうか。 文系の人には、少しだけ取っつきにくい
部分もあるかもしれませんが、読みだすと、クセになりますよ、たぶん。 ガリレオが草薙に実験を見せながら
事件の謎を解く、お約束のシーンは、なかなか。 僕のオススメ度:8
憑神(つきがみ) (浅田 次郎著、新潮文庫)
作品の紹介
幕末のお話。 江戸の貧乏御家人の次男、別所 彦四郎は、24歳にして、逆玉の養子縁組に恵まれるが、
男子を授かったあたりから雲行きが怪しくなり。 ついには、義父の策略によって、離縁され、実家に戻されて
しまう。 30歳を過ぎて、無役の生活。 しかも、兄嫁の目を気にした肩身の狭い生活が1年も続いていた。
ある夜、彦四郎は、酔ったあげくに小さな祠(ほこら)を見つける。 立身出世のご利益で評判の稲荷神社と
一字違いの、その祠を分社と思いこみ、神頼みをしたところ、、、、、、。
翌朝、彦四郎の目の前に現れたのは、なんと貧乏神。 さっそく、実家に災厄が降りかかりそうになるが、
修験者の覚えのある元家来の霊力の助けで、事なきを得る。 安心したのも束の間、今度は、厄病神が
彦四郎にとりついてしまい、、、、、、。
⇒ 文武両道ながら、運に見放された男を、おもしろおかしく描いたファンタジー小説と思いきや、、、、、、
物語の後半では、15代将軍 慶喜が大政奉還し、主家がなくなるという激動の中、武士道と人道を貫こうとする
彦四郎の苦悩や矜持がみごとに描かれて。 時代小説の色合いが濃くなっていきます。
余韻の残るラストシーンもあざやか。 さすがは浅田 次郎さん、という作品。 僕のオススメ度:8.5
邂逅の森 (熊谷 達也著、文春文庫)
作品の紹介
大正3年のお話。 熊やアオシシ(ニホンカモシカ)を狩ることを生業(なりわい)とする「マタギ」。
秋田の山奥の村で、貧農の次男坊として生まれた富治は25歳になり、マタギとして一人前に成長していた。
富治は、夏の川漁で、隣村の地主の娘、文枝と知り合い、恋に落ちる。 文枝は、富治の子どもを身籠るが、
文枝の父に無理やり別れさせられる。 文枝は、許嫁の医師と結婚し、富治は、鉱山で採掘の職を得る。
しかし、マタギへの思いを断ち切れず、鉱山の弟子だった男の故郷で、マタギとして再スタートを切ろう
と決心するが、余所者の彼が無条件で村に受け入れられるわけもなかった、、、、、、。
⇒ と、まあ、ここまでで、すでに波乱万丈な富治の人生ですが、物語は、これが折り返し地点。
この後も、トラブルと幸運と感動が波状攻撃の如く、押し寄せてきます。 時代背景やテーマが、少し
取っつきにくい印象を与えるかもしれませんが、導入部さえクリアすれば、後は一気に読み進められる
展開が待っています。 時には、こういう骨太の作品に向き合うのもいいのでは?
2004年、「直木賞」、「山本周五郎賞」をダブル受賞(史上初)。
「本の雑誌」が選ぶ文庫ベスト10 2007年度版 総合:第7位。 僕のオススメ度:8.5
あかんべえ(上・下) (宮部 みゆき著、新潮文庫)
(上)
(下)
作品の紹介
江戸時代のお話。 深川に料理屋「ふね屋」を開くことになった太一郎、多恵夫婦の一人娘、おりんは12歳。
深川に引っ越して来てすぐに高熱を出し、生死の境をさ迷う。 熱は下がり、一命はとりとめたものの、
それ以来、おりんは、幽霊が見えるようになった。 あかんべえをする少女、お梅。 飄々とした色男の
武士、玄之介。 色っぽい姐さん、おみつ。 腕利きの按摩のおじいさん、笑い坊。 そして、暴れ者のおどろ髪。
両親はおろか、ふね屋の奉公人たちの誰も5人の幽霊を見ることはできないが、おりんだけは、幽霊たちが見え、
話をすることもできた。 幽霊たちと仲良くなったおりんに、やがて疑問が生まれる。 なぜ5人は成仏できずに
いるのか? おりんは30年前に起こった恐ろしい出来事の核心に徐々に近づいていく、、、、、、。
⇒ さすがは、宮部みゆきさん。 時代小説としても、ミステリーとしても、ファンタジーとしても、一級品の
できばえです。 単純な謎解きではなく、小さなしかけも小気味よくつながっていて。 じっくり味わいながら
読んでほしい作品です。 ラストも、ほろりとして、それでいて、さわやかでした。
「本の雑誌」が選ぶ文庫ベスト10 2007年度版 時代小説部門:第6位。 僕のオススメ度:8
しゃばけ (畠中 恵著、新潮文庫)
作品の紹介
大人気「しゃばけ」シリーズの第1弾(テレビのスペシャルドラマにもなりました)。
江戸でも有数の商家の一人息子、一太郎は、当年十七歳。 頭脳明晰にして美貌の持ち主。
だけど、身体が弱い。 半端じゃない虚弱体質。 両親からは超甘やかされて育てられた。
しかも、店の奉公人、佐助と仁吉がつきっきりで一太郎の世話を焼いている。 しかし、この
世話係の二人は、人間ではなく、妖(あやかし)。 一太郎の祖母が妖(あやかし)であり、
病弱な一太郎を心配して、佐助と仁吉を遣わしたのだった。 さらに。 この二人だけではなく、
一太郎の部屋には、小鬼、付喪神(つくもがみ)などの類が数多く暮らしている。
⇒ ある夜、一太郎は、殺人犯に遭遇。 その夜は難を逃れるが、今度は店で襲われる。 犯人は
捕まるが、それ以来、江戸では、一太郎の同業者、薬種問屋ばかりが殺される。 しかも、犯人は
別々の人物。 事件の裏に、妖(あやかし)の存在を感じた一太郎は、仲間の妖たちの力を借りて
捜査に乗り出すが、、、、、、。
⇒ ファンタジー × ライトなミステリーが見事に融合した作品。 世界観も言うことなし。
人気の理由が、よぉ〜くわかりました。 納得、納得。 これなら固定ファンが多いのもうなずけ
ます。 続編を読みたくなる人が多いはず。
「日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞受賞作品。 僕のオススメ度:8.5
ぬしさまへ (畠中 恵著、新潮文庫)
作品の紹介
好評「しゃばけ」シリーズの第2弾。 でも、第1作「しゃばけ」を読んでいなくてもだいじょうぶ。
(※「しゃばけ」に関しては、↑をご参照ください)
本作は、表題作(「ぬしさまへ」)を含む計6編の連作短編集です。
⇒ 江戸で有数の廻船問屋の一粒種で、薬種問屋の主人、一太郎は、相も変わらず、起きたり寝たりの毎日。
しかし、一太郎は、身の回りで起こる怪事件の数々を、店の手代の姿に化けた妖(あやかし)の佐助、仁吉、
部屋に住む妖たちと解決していく、、、、、、。
⇒ 「しゃばけ」は、長編ミステリー(& ファンタジー)でしたが、「ぬしさまへ」は、短編ミステリーの体裁をとって
います。 それぞれ趣の違った不思議な事件の謎解きとともに、異母兄の話、仁吉の恋の話などもライン
ナップされていて、読者をぐいぐい惹きつけます。 まさに「しゃばけ」ワールドがひろがりを見せた作品と
言えるのではないでしょうか。 僕のオススメ度:8
憂き世店(うきよだな) (宇江佐 真理著、朝日文庫)
作品の紹介
正式タイトルは「憂き世店 松前藩士物語」。 物語は1807年に始まる。
蝦夷松前藩 江戸屋敷の藩士、相田総八郎は、藩の移封(領地替え)に伴い、士籍を失った。
総八郎が、なみと祝言を挙げた翌年のことであった。 時に、総八郎、32歳。なみ、20歳。
単なる国替えではなく、格下げの措置であったため、藩の地元では、残った藩士も給金を大幅に
減らされた。 しかも、見知らぬ新領地への引っ越しも重なり、誰の心もすさんでいた。
なみは、夫の帰りを待ち、兄のもとに身を寄せていたが、兄嫁の仕打ちに耐えかね、江戸に旅立つ。
運よく、総八郎との再会は果たせたものの、浪人に身を落とした総八郎との長屋暮らしは、武士の娘
にはつらいものだった。 しかし、ほどなく母となり、貧しいながらも、明るく、強く生きる長屋の
人達に支えられ、妻として、母として、人として、したたかに生きていく。 一方、総八郎は、藩が
元の領地に戻れる日を心の拠り所とし、植木屋として、妻と子のため、身を粉にして働き続ける、、、。
⇒ 故郷である松前の地と主君、家老、友を思いながら、健気に生きる夫と妻の物語です。
最初は、世間知らずの新妻だったなみが周りの人々に助けられ、励まされ、強い母になっていくさまが
心をうちます。 なみのまわりの人たちの設定、描写も秀逸で、さすがは宇江佐 真理さんだなあ、と
感心しました。 僕のオススメ度:8
Q & A (恩田 陸著、幻冬舎文庫)
作品の紹介
東京の郊外の大型ショッピングセンターで死者69名、負傷者116名の事故が発生。
しかし、火災が起きたわけでも、地震が起きたわけでもなく、毒ガスのテロでもなかった。
同じ時刻に、複数の階で、突然、逃げ出した客に続いて、みんなが訳もわからないまま逃げだし、
パニックが発生。 結果的には、エスカレーターや階段に人があふれ、下敷きになった人たちが
大量に圧死するという事態に陥った。 警察や消防の調べでも原因が特定できず、ある機関が
事件の関係者にインタビューを開始する、、、、、、。
⇒ この作品は、インタビューの聞き手と回答者のことば、すなわち、Q & Aのみで構成されています。
冒頭で、事件の様子が描かれているわけではなく、読者は、複数のインタビューを読み進めていく
うちに、事件の輪郭を知っていくわけです。 とは言え、事件の原因がわかるわけではなく、、、。
後半で、「えっ、原因はそうなの?」みたいなシーンがちらっと出てくるだけでした。
実験的な作品であることは認めるし、読みにくいわけでもなかったのですが、なんだか事件の原因が
わからないまま、残りページが減っていくのがどうも、、、という気になりました。
評価の難しい作品かも。 とりあえず、僕のオススメ度:7
MAZE (恩田 陸著、双葉文庫)
作品の紹介
アジアの西の端、某国のイラク国境の辺境の地に、「有り得ぬ場所」と呼ばれる一角があった。
小高い丘の上に、50m四方の石の建造物がそびえている。 天井はなく、中は迷路のようになっている。
この建物に入った人間は、昔から、消えて、戻って来ないことがあった。 とは言え、建物に入った
者が、皆、消えるわけではなく、時には、3人で入って、1人だけが消えることも。 これまでに消えた
人間は、わかっているだけでも300人を超えると、記録が伝えていた、、、。
この不思議な建物を調査すべく、製薬会社の社員、恵弥(めぐみ、男性)と現地高官の息子、セリム、
アメリカの軍人(らしい)スコット、そして、恵弥の旧友、満の4人が、この地を訪れる。
「人間消失」には、法則やルールが存在するのか? 1週間という期限の中で、満は、さまざまな仮説を
立てる。 自らも謎の建物に足を踏み入れた経験を持つセリムが、満の説に肉付けしていく。
そして、ある事件が起こり、人類消失の謎が明らかになるが、、、、、、
⇒ SFかな?と思って読み進めていくと、、、「そういうオチなのぉ」みたいな展開が待ち受けています。
とは言え、(250ページほどの作品で)謎は、ラスト30ページまで明らかにされないので、それまでは、
主人公の満の推理といっしょに読者も頭をひねることになるのでは?
⇒ ラストに対して、賛否両論があるような気がする作品でした。 僕個人は、SFだと勝手に解釈して読み
進めたので(ラストは)ちょっと納得はしなかったけど、ミステリーとして読んでいれば、違った感想に
なったのかも。 僕のオススメ度:7.5
世界の終わり、あるいは始まり (歌野 晶午著、角川文庫)
作品の紹介
埼玉、東京で、小学校低学年の男の子が、4人続けて誘拐される。 犯人の要求した身代金は、60万円から
200万円。 脅迫メールには、警察に連絡しないよう、書かれていた。 しかし、警察に連絡しても、しなく
ても、子どもたちは、全員、射殺体で発見される。
最初の犠牲者の児童の近所に住む富樫 修は、ふつうのサラリーマン。 12歳の息子の雄介が、犠牲になった
子どもと仲がよかったにもかかわらず、自分の子どもさえ犠牲にならなければいいという、どこか覚めた自分を
多少後ろめたく感じながらも、生来の性格だと割り切っていた。
しかし、自分の息子が犯人である証拠を、次々と息子の部屋で発見し、悩み始める、、、、、、。
⇒ 物語は、このあと、息子に問い詰めることもできず、ひとり悶々と悩む富樫の妄想が何通りも繰り返されます。
たとえば、息子が逮捕された後の自分たちの将来。 たとえば、息子を殺害する自分。 たとえば、息子をかばって
犯人を別に仕立て上げるシナリオ、、、。 どこまでが現実で、どこまでが妄想なのか、境目をあいまいにして
物語の後半が展開していきます。 こういうミステリーのカタチもあるのだな、と理解して読み進めば、おもしろい
作品だと思うのですが、個人的には、途中で、疲れたかも。 僕のオススメ度:7.5
泣かない女はいない (長嶋 有著、河出文庫)
作品の紹介
澤野 睦美。 30歳前後。 3年間、同棲を続けている彼がいる。
就職難の中、埼玉の大宮にある小さな物流会社に転職した。
彼女は、毎日、シャトルと呼ばれている、モノレールと電車のあいのこのような乗り物に乗って通勤している。
仕事は、伝票の整理がメインの地味なもの。 心を許せる同僚もいない。 変化のない日常。
しかし、親会社から出向で来ている樋川さんという倉庫担当の係長に関心を持ち始める。
睦美の関心が恋心に変わったころ、会社が親会社に吸収され、、、、、、。
⇒ 大きな事件が起こるお話ではありません。 主人公、睦美の、小さな、心の揺れを描いた作品です。
表題作は、100ページ強の中編。 表題作以外に60ページの短編(「センスなし」)を収録。
著者の長嶋 有さんは、2002年、「猛スピードで母は」で芥川賞を受賞。 僕のオススメ度:7
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