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生きかたのこと 5
「生きかたのこと」 Part 5 は、Part 4に続いて、ブログ(mixi=ミクシィ)の
方で書いた文章を加筆・修正したものです。
◇Simple is best.
シンプルに考える。シンプルに生きる。
これは、僕の中で、プライオリティの高いルール。
とは言え、シンプル=単純 ということではない。
僕の言うシンプルとは、難しく考えすぎないこと。
恐がらないこと。 ものごとの本質を見ること。
そして、過信ではない、自信を持つこと。
近くで見たら、つらいことでも、俯瞰してみたら、
本質が見えてきて、「あ、こんなことだったんだ」って、
気づくこと、ありませんか?
そしたら、あとは、何とかなる(ことが多いと思う)。
たいていのことは、自分が思ってるより、シンプルだと思う。
僕の場合、うまくいかないのは、たいていシンプルに
考えられなかったとき(公私ともにね)。
つまり、複雑に考え、ネガティブなイメージにとらわれたとき。
その結果、自信を持てず、中途半端にしか動けなかったとき。
Simple is best.
それは、心の持ちようのこと。
◇ 天才
誤解を恐れずに言うと、僕は、天才ということばが好きだ。
天才って、「頭がいい人」みたいに使われる場合が多いけど、
もっともっと「生まれつきの才能」とか「天から授けられた才能」
という意味で使ったらいいのにな。と、思う。
勉強できることだけが天才じゃない。
いっしょうけんめい勉強がんばろうと思う気持ちそのものが、
むしろ、才能(天才)だと思う。
必死にサッカーうまくなりたいと思う気持ちも才能。
僕なんか、予想以上にいい文章が書けたときとか、いい広告の
アイディアが浮かんだとき、自分自身に対して「天才」って、
叫んじゃう。(変かな? こういうの)
人の話をじょうずに聞くこと。
(うまい・下手じゃなく)人の心をなごませる絵を描くこと。
いろんな才能=天才がある。
人はみんな天才を授けられて、生まれてきているのだと思う。
天才は24時間ずっと輝いているものではないかもしれない。
天才を発揮するのは、一日一回、週に一回でもいい。
天才を自覚し、感謝し、きちんと使えるのならば。
天才は、天から与えられたもの。
まわりの人のために使えると、もっと幸せ。
天才は、たからもの。
天才は、自信のみなもと。
友だちの天才も、もっともっと見つけなきゃね。
◇立ち止まる。かみしめる。
何だか時間の流れがはやくなっちゃった昨今ですが、
時々、立ち止まったり、かみしめたりしていますか?
公私ともに忙しくてなかなか立ち止まってはいられないかも
しれないけど、時々は立ち止まりませんか。
立ち止まるということは、停滞、とか、一回休みではなくて、
自分を見つめ直して、明日を考える、たいせつなプロセス。
そして、立ち止まらないまでも、かみしめることもたいせつ。
小説をストーリーだけ追っかけて、読んだりしていませんか?
リスペクトしてる人に言われたことばの表面だけをなぞっていませんか?
たいせつな人のなにげないひとことを聞き逃していませんか?
そんなにあわてないで。 そんなにあせらないで。
スピードよりもたいせつなことを見失わないように。ね。
◇口ぐせ
僕の口ぐせ。 マジックフレーズ。
【かんたんだよ】 公私ともに質問を受けたときの第一声。
質問相手に、もっと楽に、シンプルに考えてもらいたいから
使っちゃうんでしょうね。
あと、自分の発言に自信を持つ効果もあわせ持つ。
【だいじょうぶ】 会話の締めのことば。縁起ものみたいな感じかも。
同じく、自分の発言に自信を持つ効果もあわせ持つ。
【楽しいなー/楽しくなってきたぞー】
公私ともに忙しいとき、たいへんなときに、人前でよく言うことば。
「しんどい」とか「たいへん」とか、口がさけても言わない。言いたくない。
たいへんを楽しまなきゃ。
【Good Luck !】 話しことばではなく、主に、書きことばとして使ってる。
「幸運を祈る」なんて直訳で聞いてほしくないことば。
その人に対する、もっともっともっと大きな想いのこもったことば。
「偶発的な幸運」じゃなくて、「あるべき幸せ」を願うことば。
【未来は僕に】 「未来は僕とともにある」という意味。
人前では言わない。ここいちばんのときに、自分自身に言うことば。
ちょっとキザかもしれないけど、未来をものにするために自分を
勇気づけることば。
◇長生きしたい
長生きしたい。
生に執着するという意味ではない。
生きてたら、毎日、いろんなことが起こる。
いろんな人に出会える。 いろんなことを知る。
いろんなことができる。 いろんなところに行ける。
そんな、至極あたりまえのことを改めて思ったわけです。
こう見えても(どう見えてる???)、
僕は、けっこう、人生、スロースターターだったから、
まだまだ発展途上だと思ってる(ま、一生そうかもしれないけど)。
最近、やっと自分のことがわかりはじめたし、
生きてく上での自分なりのルールもかたまってきた。
でも、知りたいこと、やりたいことは、際限がない。
その歳にならないとわからないこと、できないことも含めて、
楽しみたいこと、味わいたいことは、まだまだたくさんありそうだ。
だとしたら、時間は無限ではない、ということを意識しつつも、
「まだまだ、これから」という気持ちで生きていきたい。
そう、自分のために、長生きしたい。
◇しみじみ
最近、しみじみしてますか?
時間に追われたり、心に余裕がなくなっていませんか?
しみじみって、辞書ひいたら、
・こころの底から深く感じるさま
・こころを開いて(対象と)向き合うさま
って、書いてある。
しみじみって、昔は地味なことばだと思ってたけど、
少しずつ、じわ〜っと、好きになってきた。
しみじみすると、こころが洗われますよねえ。
たいせつなあの人のことを、しみじみ想う。
心を許せるともだちと、しみじみ酒を飲み明かす。
満天の星を見て、自分の来し方行く末をしみじみ思う。
あたまの中を空っぽにして、ただ、しみじみした気持ちになる。
しみじみは、とてもたいせつな時間。
僕たちには、もっともっと、しみじみが必要だと思う。
◇天職
音楽家の服部 良一センセイのことば。
「この日本の厳しい時代に、音楽を自分のなりわいにできたことを、
天を仰ぎ、地に伏して、神に感謝したい」
こういうことばを言える心境になりたい。と思う。
僕は、今の会社の自由な感じがとても好きで入社した。
事実、僕みたいなワガママな人間が、ここまで、自分を曲げることなく、
やってこられた。
入社したときは、海外営業のしごとをやっていたのだけど、
初志貫徹、宣伝部の社内募集の試験を受けて異動した。
異動してよかった。
すごく僭越だけど、宣伝は自分の天職となった。
少なくとも、自分の中では、そう断言できる。
広告の神様は、僕を見守ってくれている、とさえ思う。
あくまでも、しごとは、自分のアイデンティティーの一部にすぎない。
でも、しごとに恵まれる、しごとでまわりの人に恵まれる、
というのは、自分の基本である、公私の私にも、すごくいい影響を
及ぼしてきた。
私→公→私→公→私→・・・・・・。
ポジティブスパイラルに入ってしまえば、毎日は驚くほどかんたんだ。
自分を信じることができる。 やさしい気持ちになれる。
◇みんなちがって、みんないい
詩人、金子みすゞさんの詩に出てくる「みんなちがって、みんないい」
ということばがとても好きだ。
人はみな、自分のことを、平凡だと思うときもあれば、変わってる
と思う瞬間もあるんじゃないのかな。
この国では、時として、協調性と画一性をセットにして使いたがるけど、
そんなのまったくまちがってる。と思う。
個性を認め合った上での協調性がたいせつ。
個性のふれあい、ぶつかり合い、認め合い、かけ算がたのしいんじゃない。
だから、みんなちがって、みんないい。と思う。
みんなちがっているべきで。
みんなちがっているから、おもしろい。
※「みんなちがって、みんないい」が出てくる「わたしと小鳥とすずと」
という詩はコチラ
。(4番目の詩です)
◇和解
辻 仁成さんの「サヨナライツカ」という小説に、
「自分の過去と和解する」という考えが出てくる。
この小説を読んだとき、僕は「ほぉー」と思った。
そんなこと、考えたことも、なかったから。
でも、言われてみれば、いい考えだと気づいた。
自分の許せない過去を自分の中で納得して許す。というのは、
誰にでも必要な行為かもしれない。
人は、いくつも、思い出せないふりをしているだけの過去や
記憶の奥底に深く沈めてしまった過去をかかえているはず。
過去の後悔に目をつぶる、というのではない。
過去の過ちをうやむやにする、というのでもない。
自分で、過去の自分を、納得して消化することがたいせつなのだ。
中学生までのはじけきれてなかった自分。
浪人時代の超無軌道な自分。
大人になってからの消せない後悔。
僕にも、和解すべき過去がいくつかあることを再認識した。
(そんなに深刻に考えてるわけじゃないけど・・・)
今の自分に自信を持たせたり、未来に向かって一歩を踏み出すために、
時として、自分の過去と和解することも必要かもね。
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