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生きかたのこと 7
「生きかたのこと」も Part 7 になりました。 ここまで来たら、Part10を
めざしたいですね。
◇ おおらかに生きる
おおらかに生きている人を見ていると、こちらまでおおらかな
気持ちになる。 もっともっとおおらかに生きたいな、という気になる。
僕は、ハタチのときに比べたら、ずいぶん、おおらかに生きられる
ようになったと思う。 内面の進化のおかげだ。
だけど、いそがしい毎日の中で、ともすれば、こころの余裕が
なくなり、はっとすることもしばしば。
僕は、日曜夜の「情熱大陸」が好きで、毎週欠かさず観ているんだけど、
この番組で取り上げられる人は、みんな、ある意味、おおらかだ。
睡眠時間がほとんどないほど忙しい人も出る。
ハタチそこそこの人が出ることもある。
だけど、忙しさや年齢は、あまり関係ない。
忙しくても、若くても、おおらかな人は、おおらかだ。
自分をわかっている余裕からなのだろうか。
自分のやりたいことがはっきりしているからなのだろうか。
モチベーションにあふれているからだろうか。
彼ら(彼女ら)は、みんな自然なおおらかさに包まれている。
とまあ、うらやましがってばかりいてもしかたがない。
僕も、がんばらなくては。おおらかに生きられるように。
◇ 変化
伊坂 幸太郎さんの「魔王」という本にこういう巻頭言が書かれていた。
「とにかく時代は変わりつつある」
(ボブディラン 『時代は変わる』)
「時代は少しも変わらないと思う。一種の、あほらしい感じである」
(太宰 治 『苦悩の年鑑』)
時を経ていく過程で、時代の中には変わるものもあれば、
変わらないものもある。 どちらが多いのか、変化はよいことなのか、
それは個人の感じ方の問題だと思うし、それでいいと思う。
時代と同じく、個人個人の中にも、変わらないもの と 変わるものが
ある。 変えてはいけないもの と 変わらなくてはいけないもの。
変えない方がいいもの と 変えた方がいいもの。という言い方を
してもいい(と思う)。
変化だけを目的にしてはいけないが、僕は変化が好きだ。
変化と言うより、「進化」を意識している。
しごとのレベルだけじゃない。
プライベートでの進化もたいせつにしたい。
むしろ、ここ何年かは、プライベートでの進化、内面の進化を
求めて久しい。
自分で感じる進化を、まわりの人がどう見ているのか、わからない
けど、僕は、自分の変化と進化を楽しんでいる。
◇ 清々しい勇気
伊坂 幸太郎さんの「魔王」という本を読みました。
ストーリーはともかく、お話の中に感動したエピソードが
あったので、それを書かせていただきます。
第二次世界大戦下のイタリア。
敗戦が決まったころ、ムッソリーニは恋人とともに銃殺されます。
そして、群集がふたりの死体を広場で逆さ吊りにしました。
当然、女性の方の死体はスカートがまくれあがって、下着が見えて
しまいます。 それでも、群集たちは「ざまあみろ」という声をあげて、
そのままにしていました。
すると、ひとりの男の人が進み出ます。
男は、自分のベルトをはずし、その女性のスカートをしばり、
下着が見えないようにしました。
こういうエピソードです。
その男性は、群集の狂気を止められなかったけど、群衆が
狂気の中にいても、せめて自分だけは人間らしさを持ち続け
ようと思ったのではないでしょうか。
そして、自分に危害が及ぶかもしれない恐怖と戦いながら、
勇気をふりしぼって、群集の前に進み出た。 そんな気が
しました。 ちなみにこれは実話です。
狂気の中の冷静さ、そして、清々しいばかりの勇気。
自分が同じ状況に置かれたら、この男と同じ行動をとれるだろうか。
とても考えさせられる話でした。
◇ リセット
「リセット」は、微妙なことばだと思う。
いい意味で「仕切りなおし」みたいに使うこともある。
一方、パソコンがフリーズしたときに使う「リセット」は、
ネガティブなイメージがある。
僕は、ひとりごとで、よく「リセット」ということばを口にする。
今朝も、駅までの道のりで、ちょっとだけネガティブな思考に
入りかけたので、思わず「リセット、リセット」と声に出して
自分に注意を促した(その後はポジティブモードに入れました)。
しごとで行き詰ったとき、気持ちの切り替えを早くするように
こころがけている。 自分自身はもちろん、まわりのスタッフに
対しても「冷静に考えれば深刻な問題じゃないよ」みたいな感じで
リセットの方向に持っていく。
しごとのリセット。 恋愛のリセット。 人生のリセット。
みんな、けっこうリセットしてるんじゃないかと思う。
リセットは、安易にしてはいけないけど、タイミングもたいせつ。
リセットすると決めたら思い切ってしたほうがいい。
リセットしたあとは、その前のことを引きずらない。
リセット上手は、生きかた上手。なのかな。
◇ 好きな人
黙ってがんばってる人が好きです。
気の遣い方の美しい人が好きです。
周りに勇気をくれる人が好きです。
話を聞くのが上手な人が好きです。
まっすぐな心を持つ人が好きです。
自分を持っている人が好きです。
最近は、ただ幸せな人が好きです。
甘ったれた幸せとか、自己満足な幸せではなくて、
小さくてもいいから、自分の幸せに感謝している人が好きです。
自分の幸せに正しい勇気を持っている人が好きです。
そういう人の近くにいると、自分も幸せな気持ちになれます。
幸せが幸せを呼ぶような気がします。
◇ 忘れかけていた気持ち
とてもいいことばに出会いました。
今から50年以上前に、42歳でメジャーリーグ入りした、
黒人投手 サチェル・ペイジさんのことばです。
お金など必要としていないように働こう。
一度も傷ついたことがないように愛そう。
誰にも見られていないように踊ろう。
誰にも聞かれていないように歌おう。
地上の天国にいるように生きよう。
それは、僕たちが忘れかけていた、みずみずしい魂のことば。
もっともっとすなおな気持ちで生きていかなきゃね、という思いを
改めて持つことができました。
◇ 感謝のこころ
若かったころは、感謝のほんとうの意味がわかっていなかった
ような気がする。 感謝の気持ちがないわけではなかったけれども、
心の底では、照れくさかったり、自分でがんばっているという
意識が強かったのも事実。
このごろは「ありがたいなあ」ということばが自然に口に
出せるようになってきた。
心境の変化かな。 環境の変化かな。
むだではなかった年月のおかげかな。
最近、「神に祈ることよりも、(神に)感謝することのほうがたいせつだ」
ということばを聞いた。
僕はクリスチャンではないけど、このことばは、僕の中に
すうっと入ってきた。
近ごろ、こういう、ことばとの出会いにも感謝する自分がいる。
◇ 発見
「発見は幸福への入口である」
あ。 これ、偉人のことばでも、格言でもありません。
僕が、常々、思っていることです。
たとえば、自分の(ちょっとした)才能や得意なことに
気づいたときって、幸せな気持ちになりませんか。
特に、こどものときのそんな発見は、最初は「あれ?」と思うかも
しれないけど、やがて感動や(いい意味での)自信に変わる
こともありますよね。
たとえば、友だちに対する発見。
彼(彼女)の意外な面を発見して、それが自分と通じるもの
だったときのうれしさ。 自分のことを思ってくれていることを
ふとした瞬間に察知したときの幸福。
たとえば、自然の営み。
朝、駅までの道のりで、美しい花が咲いたことや、きれいな空を
見つけて、こころがほぐれる感覚。
たとえば、自分の変化。
自分のこころの余裕や(ちょっとした)進化を見つけたときのよろこび。
そんなうれしい発見の毎日でありたいと思う。
明日もまた新しい発見をしたい。
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